「高校生の間にアメリカに留学してみたい!」という皆さんに向けて、今回の記事では、アメリカ高校留学経験者がアメリカの高校の授業について紹介します。
同じ高校の授業でも日本の高校とアメリカの高校では、異なる点がたくさんあります。
具体的に日本の授業とアメリカの授業ではどのような点が違うのでしょうか。
違い⓵ 授業を自分で決める
日本の高校では、理系・文系選択などはあるものの、どの授業を受けるかは、基本的に高校側が決めると思います。(単位制高校を除く。)言い換えると、一人一人の時間割というよりかは、「1年A組の時間割」の様にクラスごとに時間割があるのが一般的ですよね。
しかし、アメリカではこれが逆で、クラスごとの時間割というよりは、一人一人の時間割が一般的。そもそもアメリカの高校には、1年A組の様にクラスがないことがほとんどです。
クラスを設けるのではなく、一人一人が異なる時間割を持ち、その時間割に合わせて、自分で担当の先生の教室に行き、授業を受けます。
大学の講義をイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。
そのため、アメリカの高校で、どのような授業を取るかは、学校にいるスクールカウンセラーと相談しながら自分で決めることがほとんどです。
違い⓶ 授業スタイルに関する違い
日本の授業とアメリカの授業は、授業スタイルが大きく異なります。
その一例がデイスカッション。
デイスカッションとは、日本語で討論のことを指し、意見の主張をしあうことです。
アメリカの高校の授業では、例えば先生が「このトピックについてどう思う?」と生徒に向けて質問を投げかけます。それに対して、生徒側は、グループに分かれて、クラスメイトと話し合い・意見の交換をしあい、最終的にグループとしての答えを発表します。
この様にアメリカの授業では、「ただだまって授業を聞く」のではなく、積極的な授業への参加が求められるのです。
これは日本の授業のシステムとは大きく異なる点。なぜなら、日本では授業中にデイスカッション等、生徒の積極的な参加が少ないからです。
違い⓷ 課題
第三の違いは、課題に関する違いです。
アメリカの高校では、日本の高校よりも、多くの提出物やプレゼンテーションの発表が求められます。
例えば、本を要約する課題や授業と関連のあるトピックに関してレポートを提出する課題があります。また、課題の一部として、クラスメイトの前でプレゼンテーションによる発表を求められることもあります。
日本の高校では夏休みの宿題等を除き、レポート等大きな課題の提出は少ないですよね。
しかし、アメリカの高校では、それが頻繁に求められます。
違い⓸ 成績のつけかた
最後に紹介する違いは、成績のつけかたです。
日本の高校とアメリカの高校では、授業における成績のつけ方が大きく異なる場合が多いです。
具体的に、日本の高校は、中間テストおよび期末テストの点数を非常に重要視する傾向が見られます。
例えば、僕の通っていた高校では、成績の九割がテストによって決まり、残りの一割が授業態度や提出物により決まりました。
ですが、留学先のアメリカの高校では、テストの割合が成績のたった三割で、残りの七割は、普段の授業態度や提出物によって決まりました。
つまり、アメリカの高校では、テストよりも、授業態度、積極的な授業参加、提出物などの普段の頑張りが成績において重要視される傾向があります。
まとめ
今回の記事では、アメリカの高校の授業が日本の高校の授業とどの様に異なっているかということについて紹介させていただきました!
日本の高校とアメリカの高校を両方経験した身からすると、アメリカの授業の方がよっぽど楽しいと感じる機会が多かったです。
ぜひ皆さんも留学に行って、アメリカの高校の授業を実際に体験してみてください。