今回は、アユサ高校交換留学の小川先輩から帰国後の「進路」と「英語」についてお聞きしましょう。
帰国後の進路
派遣先はワシントン州のヤキマという人口5万人くらいの中規模な町で、キリスト教系の私立高校に通っていました。
帰国後は早稲田大学国際教養学部を経て、現在は東京大学大学院で西洋史の研究をしています。国際学会・研究会への参加や報告、論文執筆などのために、いまも英語は4技能すべてにおいてフル活用していて、改めて高校時代の留学経験は有益だったと日々実感しています。
いまにも繋がるアカデミックな英語コミュニケーションの原点ということもあり、現地での授業体験について伝えたいと思いました。皆さんも、留学先での授業には少なからず不安を抱いていることと思いますし、さらに将来の話をすれば、留学を経験した皆さんは大学や社会で、アカデミックな英語コミュニケーション能力を活かして活躍するようになるはずです。そんな皆さんのために、私がここでお話することが少しでもお役に立てば幸いです。
アメリカの「英語」の授業
アメリカの高校の授業については、おそらく必修になるであろう(私の時はそうでした)「英語」の授業から振り返ります。というのも、正直これが一番きつかったため、印象に残っているからです。とにかく日本の学校と比べて読む量が多い、そして書く量も多い。
皆さんは、ウィリアム・ゴールディングの『蠅の王』という小説を知っていますか?ざっくり言えば、無人島に置き去りにされた少年たちの闘争模様を描いた小説ですが、これを読んだうえで、その内容をまとめた冊子を作るという課題が出たりしました。それまで、英語の小説を通読したこともなかったですし、まして冊子になるような分量の英語を書いたこともありませんでした。にもかかわらず、そんな課題を2週間ほどでやらなければならなかったのです。
がむしゃらに頑張る
他にも毎週、授業の中で単語テストがありました。当然、英語を母国語とする生徒たちを対象とするテストですから、普段使わない難しい単語ばかりです。このように非常にきつい授業だったのですが、どうやって乗り越えたのかというと、とにかく「がむしゃらに頑張る」?しかありません!そもそも、現地の生徒が受ける英語の授業なんて、留学生にとってはきついに決まっています。なので、根性論的な話になってしまいますが、気合で頑張ることも必要です。
もちろん、すべての授業がそうではないので安心してください☺ 事前の準備や工夫次第で十分についていける授業もあります。ただ、いずれにしても「がむしゃらに頑張る」ことは必要でしたし、皆さんにも必要になるでしょう。そして、周りの人と仲良くなっておくと良いと思います。私の場合は、一緒に授業を受ける友人がいたのはもちろん、なぜか先生の部屋にピアノがあり、そのピアノをよく弾きにいっていたために先生とも親しくしていました。なので、授業の内容はきつかったのですが、授業そのものが苦痛になることはなく、むしろ楽しく受けることができたと感じています。
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アユサ高校交換留学、アメリカ高校留学
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