アメリカの絵本作家、モーリス・センダック氏(Maurice Sendak)について見てみましょう。
本の挿絵
モーリス・センダック氏は、1928年6月10日、ニューヨークのブルックリンで生まれました。両親は、ポーランドから移住してきたユダヤ人の両親です。センダック氏は、独学で絵を学びました。そして、60年間にわたり、マザーグース、グリム兄弟、ハーマン・メルビル、レオ・トルストイなどの古典も含め、150冊以上の本の挿絵を手がけました。
衣装と舞台デザイナー
1970年代後半から衣装と舞台のデザイナーとして第2のキャリアをスタートさせました。
クラーサの『ブルンディバル』、モーツァルトの『魔笛』、プロコフィエフの『三つのオレンジの恋』、エンゲルベルト・フンパーディンクの『ヘンゼルとグレーテル』などのオペラや、チャイコフスキーのバレエ『くるみ割り人形』のデザインを担当しました。また、ミュージカル『ロージー』では、セットと衣装をデザインし、本と歌詞を書きました。
児童文学、名誉ある作家
センダック氏は、児童文学史上最も名誉ある作家の一人です。
1964年コルデコット賞、1971年アンデルセン賞、1983年ローラ・インガルス・ワイルダー賞、2003年アストリッド・リンドグレーン記念賞の各賞を受賞しました。1996年には、クリントン大統領より芸術への貢献が認められ、ナショナル・メダル・オブ・アーツを授与されました。
1972年、センダック氏は50年来のパートナーである精神科医のユージン・グリン博士(1926-2007)とコネチカット州リッジフィールドに移り住みました。2012年にセンダック氏が亡くなってからは、モーリス・センダック財団が彼の絵本を忠実に再現して出版しています。
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