みなさん、こんにちは。昨日に引き続き、日本学者ドナルド・キーン氏についてお伝えします。2019年にその生涯を終えたキーン氏は、常に前向きに、そして一歩一歩確実に進んだ素晴らしい文学者です。
ドナルドキーン日本文化センターが設立
1986年には、ドナルドキーン日本文化センターが設立されました。キーンの名にちなんだこのセンターは、翻訳コンテストやイベントを通じて日本文化への理解を深める活動を行っています。
キーンは、1981年にケンブリッジ大学で文学博士号を取得しましたが、そのほかにも15以上の大学から名誉博士号を受け、教育機関との関わりを深めました。また1975年に3等、1993年に2等の旭日章を受賞しています。さらに日本文化に関する卓越した貢献により、2002年、歴史上3番目の外国人として文化功労者となり、2008年には明仁天皇自身から文化勲章を授与されました。
晩年
2010年の終わりごろ、キーンは生命をも脅かす痛風の発作に襲われました。入院中、彼は次に何をするかを真剣に考え、こう言いました「私は、自分自身を振り返り、残りの人生をどのように生きるのかを考えました。そして、日本国籍の取得を決意したのです。」2011年の東北の地震と津波は、日本に永久に移住する時が来たという思いをさらに強くしました。
彼の日本国籍取得の発表は広く報道され、温かく受け入れられました。さらに2013年、キーンは62歳の三味線奏者上原誠樹を息子として養子とする手続きをしました。生涯未婚で子供もいなかったキーンは、長年の友人を家族の一員として、そしてキーンの名前を引き継ぐ者としたのです。
晩年も若い頃と同じように情熱を持って執筆を続けました。そして、数十年にもわたる教育と日本への献身の後、ドナルド・キーンは2019年にその生涯を終えました。
キーンは自身の意志によって常に日本についてやるべきことを思い考え、同じ道を歩む人々に勇気を与える存在となっています。彼の人生は彼自身が認めているように、「本質的に幸せな人生」だったと言えるのでしょう。
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