法人向け

アメリカと日本、働き方の違い

私がアメリカと日本で感じた「働き方の違い」を紹介します。

アメリカは移民の国ですので、さまざまなバックグラウンドを持った人たちが一緒に働いています。そして、実力主義なので個人のスキルや知識が問われます。一方、日本には、日本独特の企業文化や慣習があり、チームワークを大事にしますね。どちらが良いとか悪いとかではありません。

① 意思決定のスピード

・アメリカ:会議は短時間で、意思決定は早い。上司は、部下に自由を与え、迅速な意思決定を促す。つまり部下にもリーダーシップや決断力が求められることになる。しかし、目が行き届かずに問題が発生することもある。

・日本:一般に役職(階級)を追って意思決定がなされていく。細部まで注意が払われる一方、多数のミーティングや書類準備に追われ、米国企業に比べて決断が遅れる傾向にある。しかし、一つひとつの決定はミスが少なく、品質や信頼性は保たれる。

② 個人とグループ

・アメリカ:個人が独立して重要な役割を担い、企業の目的達成のため、個人単位での貢献が求められている。言い換えれば、上司に限らず全員にリーダーシップが求められる。生産性がないと見なされると、会社や上司の決断で採用打ち切りとなることもある。また、グループで働くことに慣れておらず、アジアのような比較的グループで決断する人々への対応に苦労をする傾向にある。

・日本:日本企業ではグループに対する個人の貢献が求められる。評価されるのはグループ単位での成果であることが多く、それにつながらなければ個人の貢献度も評価されない傾向にある。そのため、個人とグループでの貢献方法を身につけることができる。

③ 結果と過程

・アメリカ: 費用対効果(ROI:Return On Investment)または最終的な結果を評価し、そこに至る過程は軽視される傾向にある。ゆえに、プロセス構築に関しては時間や予算を使わない。会社による人事評価も最終的な結果のみが対象となる傾向にあるため、それまでの経過や努力は評価対象とならないことがある。グループに対する評価より個人に対する評価となることが多い。

・日本:もちろん、日本企業においてもROIは評価されるが、結果だけでなく過程も重要視される。「プロセスを構築する」という過程にも時間や予算を割き、評価の対象となる。また、協調性も評価の対象となるため、チーム内で個人個人の力をどのように合わせて結果につなげたかも重要なポイントになる。

④リスク管理

・アメリカ:50-70%程度の可能性があれば「できる」と答える。そのあとで100%のアウトプットができるよう全力を尽くす。失敗した時は、その失敗から学ぶび、次に進むことが大切である。その失敗によって起きた事項についてのフォローが不十分なこともある。

・日本:100%近い可能性が無ければ「できる」とは言わない。より正確であることを重視するため、リスクに対しては慎重になることが多い。100%と言えばきっちり100%であることが求められ、誤差は悪とされる。そのため、一つひとつ丁寧に仕事をこなし、できるまでやり遂げる傾向にある。

④失敗談

・その① アメリカで最初に怒られたのはクレーム対応の時でした。「あなたのSorryを聞いても意味がないから、Solutionを聞かせて」と言われました。日本では解決案を言う前にまずは謝ることが必要だったので、驚きました。アメリカでは解決策を提示するとスッと解決することが多かったです。

・その② 上司に「good job!」と言われて、つい「みんなが協力してくれたから」と言ってしまった。アメリカ人の同僚がすかさず、いかに自分が素晴らしいことをしたかをアピールしていました。。。アメリカでは謙遜は禁物です!

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