みなさんこんにちは。
今回は、アユサ高校交換留学でアメリカに留学した根本先輩がオススメする本「バカロレア幸福論」の紹介です(*’▽’)
この本をオススメする理由はなに? では、聞いてみましょう!
「バカロレア幸福論」の良さ
この本は哲学者が何を言っているのかを教えるものではなく、私たちに上手な考え方を教え導いてくれる本です。
【英語で言ってみよう!】
英語:)This book is aimed not at teaching what philosophers say, but at guiding us for how to think well.
覚えよう!)be aimed at: …を目的としている philosopher: 哲学者 guide: 導く
フランスの教育を学ぶことができる
国によって行われている教育は全然違います。
日本とは異なる教育の違いを実感できるのが留学の醍醐味の一つです。
アメリカの教育は、これから自分の目で確かめに行くことと思います。
この本が紹介するのはフランスの教育です。 日本の教育との違いを考えながら読み進めると、とても面白いです。
フランス人は日本人より幸せ?
『フランス人は日本人より幸せです。 』という冒頭からこの本は始まります。
それは、何故なのかと思った方が多いと思います。
その秘密は教育にあると著者は言っています。特に注目したのがフランスの大学入試問題でもあるバカロレアです。
多くのフランス人の幸福の秘訣が、このバカロレア試験の必修科目である哲学(philosophy)です。
哲学の面白さを教えてくれる
実際、僕もそうでしたが、哲学はなんとなく難しそうというイメージが大きいと思います。
しかし、日々の様々な悩みも哲学を通じて考えることで頭の中をスッキリさせることができるのです。
僕が個人的に面白いと思ったこの本の一節を2つ紹介したいと思います。
本の一節①
「幸せになるためには悪いことをしてもいいのだろうか?」 というテーマの中の学生と教授の会話です。
・学生:先生!幸せってなんでしょうね?
・教授:いきなりどうしたの? 何があったの?
・学生:ある友達の話なんですが、授業に出ないで僕のノートをコピーして僕よりいい成績をとったり、急病だからってバイトのシフトを代わってあげたら実は 彼女とデートだったり・・・そのくせ人望はあるんですよ。
・教授:自分の幸せのためなら貪欲な人だねえ。そんな君にぴったりの問題があるよ。2014 年にバカロレアで出題された「幸せになるためにあらゆることをしなければならないのだろうか?」という問題なんだけど、一緒に考えてみようか。
・学生:お願いします。
本の一節②
「現代人は繋がりすぎている? 」というテーマの中の学生と教授の会話です。
・学生:先生、お暇そうですね!
・教授:断定するのか。まあいいけど、どうしたの?
・学生:最近 SNS なんかでつながっているのが面倒だなあって思って。今まで絶対必要だと思っていた SNS の繋がりとか、バイトの知り合いとか、気づかないうちに他人とつながってないといけないと思い込んでいたなあ、と。
・教授:では今日は孤独と幸福について考えてみようか。2011 年出題の「孤独の中幸福でいられるだろうか」という問題がうってつけだと思うよ。
・学生:まさに今の私にぴったりですね!
さて、2人はこの2つの問いに対してどのような結論を出したのでしょうね。みなさんも気になるのではないでしょうか。
哲学はハマる学問
実はフランスでは趣味で哲学を学ぶ若者が多いくらい、哲学はとても「ハマる学問」なのです。
What is your hobby? (趣味はなんですか?)と聞かれたら
Philosophy (哲学です)と言えたら知的でかっこいいと思いませんか?
考えてみよう!
最後にこれから留学に行く皆さんにぴったりの問題を紹介したいと思います。
「言語は道具でしかないのか」Is a language just a tool? (2013 年出題)
みなさんも考えてみたらどうでしょうか?
アユサ高校交換留学、アメリカ高校留学
www.intraxjp.com/ayusa/