リオオリンピックでのメダル獲得数が世界一などスポーツ大国として知られるアメリカですが、現地の高校の部活事情を知らないという人も多いのではないでしょうか?そこで、実際に私が現地で所属していたサッカー部と陸上部での活動を基にアメリカの部活事情について説明していきたいと思います。
まず、アメリカの部活形態について
アメリカの多くの高校では、日本の高校の様に一つの部活動を原則3年間続けるのではなく、1年間を通してシーズン制(秋・冬・春)を取り入れている高校が多く、シーズンに合わせて自分のやりたいスポーツに取り組むことができます。例えば、私の場合ですと、秋シーズンはサッカー、冬、春シーズンは陸上というように留学中に2つのスポーツにチャレンジしました。そのため、すべてのシーズンで異なるスポーツに取り組めば、留学中に最大3つのスポーツに参加することができます。
トライアウトがある場合もあります
アメリカの高校で部活動に参加するには、トライアウトと呼ばれる入部テストに受からなくてはいけない場合があります。(私が通っていた高校ではサッカー、陸上ともにありませんでした。) トライアウトがあるかどうかは、高校や部活の種類(チアやアメフトはトライアウトがあることが多いです。)などによって異なるので、派遣先の高校が決まったら学校のホームページで確認したり、渡米後にホストファミリーや学校の友人に聞いてみて下さい!
サッカー部での日常
サッカー部での練習は基本放課後で、練習は15時から17時の2時間で月曜日・水曜日・金曜日にありました。私の学校のサッカーのシーズンは8月~11月の秋のシーズンでした。3カ月と短いシーズンなため、週2回試合がありました。試合は火曜日と木曜日にあり、アウエーゲームの時には4時間目の途中に早退することもあり、スクールバスでわいわいチームメイトと行きました!また試合終了が遅いときは、帰り道にみんなとレストランに寄って、夜ご飯を食べるなどの楽しい機会も多かったです。試合のユニフォームは、学校側がシーズンを通して貸してくれました。土日は、練習や試合があることもあったのですが、基本は土日両方とも休みでした。普段の練習内容は、2時間と短いため、軽いパス練や1対1の練習などのあとに、試合をすることが多かったです。日本の高校サッカー部の様な厳しい走り込みの練習などは一度もなく、全体的にアメリカのサッカー部は緩い印象を持ちました。そのため、学校にもよりますが、日本でサッカーをやっている人は、レベル的に十分通じて、かつ楽しめると思います!また、初心者のひとでも、そこまでレベルは高くないので興味がある人はいい機会だと思ってぜひ参加してみて下さい。
陸上部での日常
陸上部での練習もサッカー部と同じように15時から17時の2時間で月曜から金曜日までほぼ毎日ありました。陸上のシーズンは12月~6月で、私は半年間続けて陸上部に所属していました。大会は基本土日にあることが多く毎週一度ありました。大会の際のユニフォームは学校がシーズンを通して貸してくれました。陸上のチームは長距離チームと、短距離チームに分かれており、長距離チームに所属していた私は、大会では、800mや、1600mを走ることが多かったです。長距離チームの練習の内容は、主に2つありました。一つ目は、学校の周りの道を自分のペースで走る練習です。同じくらいのタイムのチームメイトと一緒に走ることが多かったです。二つ目は、学校のトラックの上でタイムに合わせて走る練習です。走る量が多い日は7、8キロ走る日もありました。週1、2回の頻度で学校のトラックで走りました。初心者の私にとって、陸上の練習は辛い時もありましたが、日々のチームメイトとの交流がとても楽しく、良い雰囲気の中で陸上を楽しむことができました!陸上のおかげで仲の良い友人も増え留学生活がより充実しました!