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メーデー(May Day)

かつて18世紀後半から19世紀にかけての産業革命により、工場制生産が普及すると、労働者の労働時間は極端に長くなりました。1日に10時間から16時間、時にはそれ以上働くことも珍しくなく、週に1日の休みしかないという過酷な労働環境が常態化していました。

このような状況に対し、労働者たちは労働時間の短縮を求める運動を起こします。
ロバート・オウエンは1810年に1日10時間労働を提唱し、1817年には有名なスローガン 「仕事に8時間を、休息に8時間を、やりたいことに8時間を(Eight hours labour, Eight hours recreation, Eight hours rest)」 を作り出しました。

8時間労働制を求める運動が最も高まったのが、1886年5月1日でした。アメリカ全土で38万人以上の労働者と労働組合が、8時間労働制を要求して大規模なストライキを行いました。これが現在の「メーデー(労働者の日)」の起源とされています。

しかしメーデー発祥の地であるアメリカでは、5月1日は連邦祝日ではありません。
アメリカでは、9月の第一月曜日が「レイバー・デー(Labor Day)」として連邦祝日となっています。これは、19世紀後半に労働運動が活発化する中で、すでに広く祝われていた9月の労働者の祝日を政府が正式なものとしたためです。

そのため、アメリカでは5月1日に、一部の労働組合や移民コミュニティがデモや集会を行うことはありますが、一般的には通常の平日として企業や学校は開いています。代わりに、9月のレイバー・デーには多くの人が休暇を取り、夏の終わりを祝うために旅行やバーベキューを楽しむのが定番となっています。

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